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冬の窓の日射熱取得
2023-12-21
カテゴリ:つぶやき,名藤,高気密・高断熱,ZEH,省エネ住宅,長期優良住宅,寒くない家,断熱性能の事,窓の事,ゼロエネルギー住宅
今日はとても朝になりましたね。
雪もパラパラと降っていて気温もグッと低い一日でした。
朝、雪がちらついている時に雲の隙間から太陽がのぞいた時があったので、今だ!と思い、先日購入したソーラーパワーメータ―なるマニアックな機械を取り出しました。
こちらの機械は窓から入る日射熱を測定できる機械でして、熱量の単位はW/㎡です。
なので出てきた数値(W)×窓の面積を計算すると窓からの日射熱エネルギーを測定できる機械になります。
冬の寒い日に窓から熱エネルギーを取り込む事はパッシブ設計の住宅だととても大切の事なので実際にモデルハウスで測定しました。
352W/㎡でしたので、窓の面積2.97㎡(1.65m×1.8m)ですと1045Wの熱量が室内に入ってきている計算になりました。
小さなセラミックヒーター1台分位の熱量です。しかもタダです。
ちなみにモデルハウスの南面の窓は10年近く前に納品した樹脂サッシですので、窓はペアでスペーサーは金属タイプです。日射の取得率は大体60%弱程度かと思います。
現在はトリプルガラスのサッシなのでもう少し日射熱取得料を落ちますが、最近ではLow-Eでも日射熱取得率の高いガラス(スーパークリア)もあるので、高断熱住宅になればなるほど窓が暖房代わりになる事になります。
太陽の熱エネルギーはできる限り活用する事で室内の暖房の負荷を減らせる事もできます。
窓の日射取得熱を利用する上で大切な事をまとめてみました。
窓からの太陽光を上手に利用するためには窓の種類や方位、夏の日よけの使い方に注意する必要があります。
また窓の種類によって、日射取得熱の量は大きく変わります。
一般的に、単層ガラスの窓よりも複層ガラスや遮熱ガラスの窓の方が、日射取得熱が低くなります。
また、窓の枠やサッシも日射取得熱に影響します。
窓の方位も日射取得熱に大きな影響を与えます。
南向きの窓は、冬場には室内に入る太陽光が暖房効果を高めますが、夏場に窓から入る太陽光は冷房負荷を増やします。
特に東向きや西向きの窓は、朝や夕方に強い日光が入るため、特に夏場には日射取得熱が多くなってしまいます。
東西に振った場合は外付けのブラインドなど窓の外に付ける日よけ部材は夏場の太陽光を遮って日射取得熱を減らすのに効果的になります。
窓の日射取得熱は、住宅の快適性やエネルギー消費に大きな影響を与える要素です。
季節や時間帯に応じて、窓の種類や方位、日よけの使い方を工夫することで、窓の日射取得熱をコントロールすることが大切ですのでご参考にして下さい。