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地域を豊かにする工務店の可能性
2023-08-07
カテゴリ:つぶやき,名藤
ミライの住宅さんの記念講演会第3部は代表理事の森こうすけさんの講演会でした。
昨年受けた全館空調講座でも詳細に考えられた全館空調やパッシブ設計の知識を沢山教えて頂きましたが今回はこれからの住宅事情と工務店の可能性についてのお話を聞かせて頂きました。
まず今後の住宅の着工棟数についてのお話でした。
2040年には住宅着工は55万戸まで減少し、そのうち半分は建売や分譲、集合住宅などの注文住宅以外の建物になりますので実質は約半分の22~25万戸程度の建物を全国のハウスメーカー、住宅会社、地場工務店で競い合って建てていく必要があります。
そうなるとコストや仕様に合わせる為に性能を落とす会社さんが出てくると思われます。
ですが、持ち家は余っていて人は減っていく中で建物寿命の短い建築をしていては空き家が増えるだけです。
また世帯数は増える予想なので注文住宅は自ずと長く持つ家にしないと世帯分の需要をまかなう事ができません。
住宅ローンもどんどん長くなっており、資材の高騰もあり建物の寿命を伸ばさない限り何もできない古家が増えるばかりになってしまいます。
そんな中で地域の住宅に精通していて、顧客に近い工務店の役割はとても大きくなると言われていました。
建てる、変える、直す、売る機能全て持った地域工務店こそこれからの住宅業界を支える必要があると感じました。
また今回のように全国では同じ様な規模で努力して顧客から選ばれている工務店さんのネットワークがあります。
近隣の工務店さんとも勉強会等で繋がっている時代です。
職人不足や施工の距離の問題などは地域工務店同士で手を取り合っていく事でこれからの着工減の時代を乗り切れるとも感じました。
とても気付きの多い、熱くなるお話ばかりでした。
講演もこの第3部で終了し、楽しい懇親会へと場所を移して熱いお話を遅くまで聞けた夜でした。