スタッフのつぶやきブログ
スタッフブログ 旭ホームズつぶやきブログ
地盤塾に参加しました。
2021-07-27
カテゴリ:現場,つぶやき,名藤,お客様のこと
今日は今年広島開催されている地盤塾へ参加しました。
前回は新型コロナウィルス感染拡大の影響で開催が危ぶまれましたが少人数で開催され私も参加しました。
現在のところ皆勤賞です。
本日は地盤の補強方法についての学習でした。
今まで色々な補強方法で地盤補強を行ってきましたが、毎回しっかりと補強方法を選定ながら安全側になる様に検討してきました。
本日お話を聞いて改めて私たちがご提案していた補強に関しては間違っていなかったと感じました。
今だから言えるお話ですが、以前新規造成宅地で地中の埋設物が疑われる現場がありました。
調査も各ポイントで明らかに異常な値が出ており、調査時点で地中に何かあると確信しました。
土地からの購入でしたので仲介の会社さんを通じて売り主の業者さんにご連絡し、試掘をこちらで行う旨を伝えました。
試掘当日、仲介業者、売り主共に現場には来ず、私と調査会社の担当者、保証会社の担当者さんで土地の試掘を行いました。
そうすると土地の中から大きな石や木の根、腐植土など普通には埋めてはいけない物が沢山出てきました。
その土地は擁壁の高さが3m程度ありましたが埋まっていた石は2m級の巨岩で明らかに埋めている形跡がありました。
実は土木課出身の私は事前に擁壁の県の施工要領を確認して、30㎝ごとの巻き出しという締固めが必要な事を知っていたのですが、3mの擁壁の近くで2mの石が埋まっているという事は明らかに転圧せずに埋めている状況でした。
お施主様にも事情を説明し、売り主さんの会社に行き、仲介業者、造成を担当した土木会社に囲まれて地中埋設物の撤去をお願いしました。
断ったら損害賠償請求になりますともお伝えして購入したお施主様の代わりに説得に行った事があります。
売り主の答えは撤去するという事で後日地中の埋設した石は全て撤去し、新たに土を入れ替えて30㎝ごとに転圧して正常な状況にして頂きました。
それでも新規盛り土なので鋼管杭による補強は行いました。
私の中の地盤にまつわる強烈な思い出です。
正直、瑕疵レベルのお話でなく知っていてやっているレベルなので悪質でした。お施主様の大切な地盤を守る気持ちを強くさせて頂いた一件です。
地盤塾はまだ今年中続きます。現場でのオンジョブトレーニングも今後あります。
見えない地中だからこそ、しっかりと学んでお客様に不安の無い様にご説明したいと思います。