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気温上昇1.5度越え目前
2023-03-22
カテゴリ:つぶやき,名藤,高気密・高断熱,ZEH,認定低炭素,省エネ住宅,寒くない家,断熱性能の事,パッシブ,ゼロエネルギー住宅
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が3月20日に公表した報告書が発表されました。
今回は第6次報告書の好評でしたが、前回の第5次は2014年でした。
震災から3年後という事もあり、電力の事や環境の事に関して関心を持ち、省エネルギーな建物の必要性を猛烈に感じていた時期だと思います。
その思いは今でも強く持っており、高性能な建物を提供する社会的な意義をいつも感じています。
今回の報告書のポイントは、
○人間活動による温暖化は疑う余地がない
○産業革命前に比べた気温上昇は既に1.1度
○今後10~20年で1.5度に到達の恐れ
○各国の温暖化ガス排出削減目標は不十分
○2035年には19年比60%の削減が必要
○途上国支援は18年以降に伸びが鈍化
○今の選択と行動は何千年にもわたる影響
とありました。
気温上昇1.5度と聞くとそんなもの?と思われるかもしれませんが、平均気温が1.5~2.0度上がると予想できない規模の災害が発生したり、極端な高温と低温が頻出したり、食物生産にも大きな影響が出ると言われています。
その影響は世界の国々に様々な問題を起こし、その問題から戦争が頻発するという予測もあります。
現在のそんな世の中に近づいているという状況です。
また気温上昇はある程度まで行くと後戻りできないポイント(ティッピングポイント)を過ぎると気温上昇が抑制できなくなる可能性が指摘されています。
地球温暖化はその様なフェーズまで来ているという事だと感じました。
日本の民間でできる事は少しかもしれませんが、地域工務店としては省エネルギーで長持ちするお家を少しでも提供し続ける事が使命だと思っています。
地球環境においてはとても小さなインパクトだと思いますが、今回の報告書を見て新たに使命感を持ったニュースでした。