2024年9月2日

窓・サッシの断熱リフォーム費用は?施工別の費用相場と補助金について

  • コラム
窓・サッシの断熱リフォーム費用は?施工別の費用相場と補助金について

「窓の隙間風に困っていて、窓・サッシの断熱リフォームを検討している」
「サッシの結露でカビが発生しやすく、どうにかしたい」
「窓・サッシの断熱リフォームを検討しているが、補助金が利用できるか?」

このようなお悩みをお持ちの方に向けて、今回は窓・サッシの断熱リフォームについて解説します。実際、窓断熱リフォームに関するお問い合わせは増加傾向にあり、工事数も非常に多い施工となっています

私たち旭ホームズの施工事例も交えながら、施工別の費用相場や利用できる補助金、断熱リフォームをすることで得られるメリットなどをご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

窓・サッシの断熱効果を高めるメリット

開口部である窓は、家の中で最も熱損失の大きい箇所です。言い換えれば、窓の断熱性能を高めることで、家全体の断熱性能を大きく向上させられます。

そのため、断熱リフォームを検討する際は、コストパフォーマンスの良さなどもあり、まずは窓・サッシのリフォームをするのが一般的です。

ここでは、具体的なメリットについてご紹介します。

関連記事:断熱対策はなぜ「窓」から?理由や今スグできる対策など

メリット①:夏と冬の快適性が大きく向上する

断熱性能の高い窓・サッシは、室内の温度を一定に保ちやすくするため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現することができます。

スタッフブログ:​​暑い夏や寒い冬に効果的な断熱リフォームのポイントとは?

メリット②:ライフサイクルコストの低減につながる

断熱性能の高い窓・サッシに交換することで、冬場の暖房費や夏場の冷房費を節約することができ、さらに、窓・サッシの断熱性能が高まると結露が発生しにくくなるため、カビやダニの発生も抑えられます。引いては、メンテナンス費用が削減できる上、家も長持ちしやすくなるのです。

これらの水道光熱費やメンテナンス費用、修繕費用など、家を建ててから解体するまでにかかる一連の費用を「ライフサイクルコスト」といい、窓・サッシの断熱性能を高めることは、ライフサイクルコストの低減にも貢献します。

メリット③:防犯・防音対策につながる

窓・サッシの断熱リフォームは、既存の窓に内窓を取り付けたり、ガラスを2枚以上にしたりといった内容になりますので、1枚ガラスと比べて防犯性能も向上します。

さらに防音性能もアップし、騒音や音漏れを防ぐ効果も期待できます。

窓・サッシの断熱リフォームにはどのような方法がある?

窓・サッシの断熱リフォームにはどのような方法がある?

窓・サッシの断熱リフォームには、既存の窓を活かしたリフォーム方法と、既存の窓を撤去して新しいものへと取り替えるリフォームの大きく2パターンあります。

窓・サッシの断熱リフォーム具体的な方法
既存の窓・枠を活かす方法・内窓取り付け・カバー工法・ガラス交換
既存の窓・枠を撤去する方法・サッシ交換(はつり工法)

なお、断熱性能向上のためにシャッターの取り付けを検討される方もいますが、通常、シャッター取り付けは断熱リフォームに含まれず、防犯や台風などの対策となります。

窓・サッシの断熱リフォーム①:内窓取り付け

「内窓取り付け」とは、既存の窓の内側に新しい窓を取り付け、二重窓の状態を作り出す断熱リフォームです。内窓と外窓の間に空気層を作り、熱の出入りを抑えて、断熱性能の向上を目指します。

内窓取り付けは、既存の窓枠を生かしたまま設置できるので、比較的短時間で施工が可能ですし、費用も抑えられます。

ただし、内窓を設置するためには既存のサッシ枠にある程度奥行きが必要で、奥行きが足りない場合は窓枠を延長するなどの施工が必要になる場合があります。

また、内窓を設置することで室内の空間が若干狭くなるので注意が必要です。

関連記事:窓の断熱は「ガラスの空気層と窓の素材」が重要!断熱窓の原理や仕組みをわかりやすく解説

窓・サッシの断熱リフォーム②:カバー工法

「カバー工法」とは、既存の窓枠を残したまま、新しいサッシとガラスを内側もしくは外側に取り付ける断熱リフォームです。近年、手軽で費用を抑えられる断熱リフォームとして人気が高まっている方法の一つになります。

カバー工法も内窓取り付けと同様に既存の窓枠を利用するため、解体や撤去の必要がなく、比較的短期間で施工できますが、新しいサッシ分の厚みが出るので、施工前よりも若干ガラス面の面積が小さく感じられるかもしれません。

カバー工法を採用した事例>

窓・サッシの断熱リフォーム③:ガラス交換

「ガラス交換」とは、既存のサッシ枠を残したまま、ガラスだけを新しいものに取り換える断熱リフォームです。大がかりな工事が不要で費用も抑えられますが、サッシの気密性は向上できませんので、サッシに隙間が出ている場合は十分に効果が得られないことが考えられます。

窓・サッシの断熱リフォーム④:サッシ交換(はつり工法)

サッシ交換とは窓をサッシごと交換する方法で、はつり工法とも呼ばれています。サッシは外壁に組み込むような形で施工されているので、外壁を解体して取り替えるのが一般的です。

他の施工と比べると費用や工期はかかりますが、サッシに生じている隙間を根本的に解決することができるため、断熱性能・快適性が大幅に向上しますし、建て付けも良くなります。

サッシ交換を含むリノベーション事例>

窓・サッシの断熱リフォームの費用は?

窓・サッシの断熱リフォームの費用は?

窓の断熱リフォームでかかる費用は、設置する断熱窓の数や大きさ、施工内容、断熱窓のランクなどによって変動しますが、家全体(20箇所前後)で100〜200万円程度が目安となります。

施工別の詳しい費用相場について見ていきましょう。

費用相場①:内窓取り付けの場合

内窓取り付けの費用相場としては、掃き出し窓1.6m幅、高さ2.0mで20万円程度になります。サッシやガラスの種類、開閉方法、その他の性能などによって幅があります。

【内窓取り付けの選択肢】

  • サッシの種類:樹脂サッシ、アルミ樹脂複合サッシなど
  • ガラスの種類:複層ガラス、Low-Eガラスなど
  • 開閉方法:引き違い、上げ下げ、FIXなど
  • その他の性能:防犯性能、防音性能など

費用相場②:カバー工法の場合

カバー工法の費用相場としては、掃き出し窓1.6m幅、高さ2.0mで30〜40万円程度です。内窓と同じく製品によって変わるのと、カバー工法の場合は施工方法でも値段が変動します。

カバー工法には、既存窓枠の内側に新しいサッシを取り付ける工法と、外側にサッシを取り付ける工法があり、費用面でいうと内側カバー工法の方が安くすみます。ですが、それぞれメリット・デメリットがあるので、既存の状況や費用対効果を考慮しながら選択していきます。

カバー工法の種類メリットデメリット
内窓カバー工法・比較的安価
・結露しにくい
・気密性はやや低め
外窓カバー工法・気密性が向上する
・開閉しやすい
・費用が高め

費用相場③:ガラス交換の場合

ガラス交換の費用相場としては、掃き出し窓1.6m幅、高さ2.0mで8〜15万円程度です。こちらも、採用するガラスの種類によって値段に差が出ます。

【ガラスの種類】

  • 複層ガラス:ガラスの間に空気層を設けたもの
  • Low-Eガラス:特殊な金属膜をコーティングしたもの
  • 遮光ガラス:紫外線をカットする膜をコーティングしたもの
  • 防音ガラス:防音性能の高い膜をコーティングしたもの
  • 防犯ガラス:破られにくい膜をコーティングしたもの

費用相場④:サッシ交換(はつり工法)の場合

サッシ交換(はつり工法)の費用は、掃き出し窓で30万〜60万円程度が相場となります。

窓全体を交換すること、そして既存窓の解体工事費や処分費用なども発生することが、他の施工と比べて費用がアップする理由です。

また費用に差が出やすい理由は、サッシやガラスの組み合わせで変動するからです。具体的には、高い断熱性能が発揮できる樹脂サッシ+Low-E複層ガラスの組み合わせで、約50万〜60万円が目安となります。

加えて、築年数が古くて建て付け自体が悪くなっているケースや、気密性が低くてサッシを交換したところであまり断熱の効果が発揮されないケースでは、壁全体の補強工事・断熱工事・耐震工事なども一緒に検討した方が良く、この場合、プラス300〜400万円程度は目安として見込んでおくと良いでしょう。

関連記事:壁の断熱リフォームは何をする?費用相場や補助金は?

窓・サッシの断熱リフォームで使える補助金は?

窓・サッシの断熱リフォームで使える補助金は?

窓・サッシの断熱リフォームでは「先進的窓リノベ2024」と「子育てエコホーム支援事業」が利用できる可能性があります。

窓リノベ・子育てエコホームを活用したリフォーム事例>

※補助金は毎年内容が変更されますので、公式サイトにて最新の情報をご確認ください。

「先進的窓リノベ2024」の対象工事と補助金の上限額

「先進的窓リノベ2024」は、ガラス交換・内窓設置・外窓設置・ドア交換のリフォーム・リノベーションを対象とした補助金制度で、1戸あたりの上限額は200万円となります。

詳しい補助要件や対象者については、環境省の公式サイトまたは登録事業者にお問い合わせください。私たち旭ホームズも登録事業者ですので、お気軽にご相談ください。

先進的窓リノベ2024|環境省

「子育てエコホーム支援事業」の対象工事と補助金の上限額

「子育てエコホーム支援事業」は主に子育て世帯向けの補助金制度で、ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換のリフォームが対象となります。断熱性能のランクによって該当・非該当が決まり、補助額も変わります。

前述の先進的窓リノベ2024とは、対象建材・設備の性能等に応じて併用が可能ですが、重複して補助金の交付を受けることはできませんのでご注意ください。

詳しい補助要件や補助額については、国土交通省の公式サイトまたは登録事業者にお問い合わせください。先進的窓リノベと同じく、旭ホームズも登録事業者です。

子育てエコホーム支援事業|国土交通省

広島で新築・リフォームをするなら旭ホームズへ

広島で新築・リフォームをするなら旭ホームズへ

木の家が持つ素材や素地を生かし、その土地の持つ要素を生かして設計し、末永く素晴らしい暮らしができる家作り。それが旭ホームズのこだわりです。

広島近郊で、高断熱・高気密な注文住宅をお考えの方や、性能向上リノベーションを検討されている方は、ぜひ一度、旭ホームズのモデルハウスへお立ち寄りください。

所在地〒731-5101広島県広島市佐伯区五月が丘2丁目8
定休日日・祝・水
※事前のご予約があればご見学はいつでも可能です。
※お休みの3日前までのご予約をお願いいたします。

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