2024年8月16日

断熱方法には何がある?費用・工期別の断熱対策や業者選びのポイント

  • コラム
断熱方法には何がある?費用・工期別の断熱対策や業者選びのポイント

断熱リフォーム・新築・建て替えを検討されている方や、今すぐできる断熱対策を探している方に向けて、費用・工期別での断熱方法をご紹介します。

高断熱・高気密な家づくりで大切なことや、実際に断熱リフォームをされたお客様の声もご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。

【今すぐに/リフォームで】効果的な断熱方法

住宅を断熱化する方法はいくつかありますが、これから新築・建て替えをされる場合は、構造体に断熱材を施工し、同時に熱の出入りを防ぐために気密性を高めて、家全体の断熱性能を向上させるのが一般的です。

一方で、既存住宅を断熱化する方法としては、熱の出入り口となっている部分を改善したり、熱の出入り口となりやすい開口部を断熱性能の高いものに交換したりといった方法になります。

床下エアコンや床暖房の設置などを検討される方もいますが、逃げる熱が多い(断熱性・気密性が低い)のに暖め方だけ変えても根本的な解決に至りませんし、むしろ省エネや光熱費の観点からはおすすめできません。

かと言って家全体を断熱化するとなると予算も工期も必要な大規模リフォームが必要となるので、できれば低予算・短期間で断熱する方法はないか?とお考えの方は多いかと思います。

そこで、「今すぐできる暑さ・寒さ対策」「低予算・短い工期で叶う断熱リフォーム」「家全体を断熱化する大規模リフォーム」の3つのパターンで、断熱化する方法をご紹介していきます。

断熱方法①今すぐできる暑さ寒さ対策

開口部である窓は壁などの他の部材と比べて厚みが薄く、さらに熱を通しやすいアルミサッシが使用されていることが多いので、家の中で最も熱の移動が多い場所となっています。また、窓ガラスから差し込む日射熱は、室内の温度を上昇させる要因となります。

具体的な対策方法としては、夏場はすだれやよしず、サンシェードなどで日射熱が室内に入ってこないようにし(日射遮蔽/にっしゃしゃへい)、温度の上昇を防ぐのがおすすめです。

反対に冬場は、日中は上手く日射熱を取り入れて室内の温度上昇を促しつつ(日射取得/にっしゃしゅとく)、隙間テープや断熱シートなどで冷気の侵入を防ぎます。また窓の近くに暖房器具を置くのも効果的です。

断熱方法②:低予算・短い工期で叶う断熱リフォーム

低予算・短工期での断熱リフォームを検討しているのであれば、やはり窓の断熱化がおすすめです。窓の取り替えだけであれば、サイズ・箇所数・リフォーム内容にもよりますが、家全体で100〜200万円程度が相場で、工期については、短くて1〜2日、長くても1〜2週間程度で完了します。

具体的な方法としては、アルミサッシを樹脂サッシに交換する、1枚窓を複層窓にする、内窓を後付けするといった内容になります。

また、これは窓の断熱リフォームではないのですが、小庇(こびさし)を設置して日射遮蔽するというアイデアもあります。

断熱方法③:大規模なリフォームが必要な断熱施工

壁断熱工事の様子
天井断熱工事の様子

前述の通り、断熱リフォームではまず窓のリフォームを最初に検討しますが、部屋全体・家全体を高断熱化したい場合は大規模リフォームが必要です。

家全体を断熱化するには主に2つの方法があり、1つは壁などの構造体の中に断熱材を入れる「充填断熱」、もう1つは家の外側に断熱材を取り付ける「外張り断熱」です。

  • 充填断熱:壁・柱・天井・床などの柱構造体に断熱材を入れる方法
  • 外張り断熱:柱や梁などを断熱材で覆う方法

すでに充填断熱で断熱化された家や、築年数の浅い家であれば、さらに高断熱化が目指せる外張断熱リフォームのご提案となります。また、このような充填断熱と外張り断熱を併用することを「付加断熱」と呼びます。

一方で、築年数が30年以上経過している家や、耐震の目安と同じ昭和56年以前に建てた家の場合は、壁・天井・床に断熱材を入れる充填断熱リフォームと一緒に耐震改修を行うことが多いです。ただし、明確な築年数が定義されているわけではありませんので、家の状態を見ながら判断していく形となります。

費用に関しても家の状態や規模によって変わるので明確な金額が出せませんが、例えば、壁全体の断熱リフォームだと30坪前後で300~400万円程度、床全体の断熱リフォームだと30坪の家で40〜50万円(解体・処分・下地・床材は含まず)が目安となります。また、工事期間も内容によりますが1〜3ヶ月程度かかります。

加えて、古い家では断熱材を入れるだけでは断熱効果が不十分なので、「気流止め」という施工も同時に進める必要があります(気流止めについては後ほど詳しくご紹介します)。

関連記事:【木造住宅の断熱】充填断熱工法とは?外張り断熱・付加断熱との違いも

関連記事:床下に断熱材は必要?床断熱の目的や断熱材の特性について

【断熱リフォーム】住みながらできる方法はある?

「浴室だけ・寝室だけ」というように範囲が限定的なリフォームの場合、作業者の出入りや作業音、資材などが気にならないのであれば住みながらでも工事が進められますが、将来的に家全体の断熱化を考えているのであれば、一度に済ませてしまった方がコストパフォーマンスが良いですし、工事期間も短く済みます。ただ、やはり家全体の断熱リフォームとなると、仮住まいへの引っ越しが必要です。

また、ネット上では「外張り断熱リフォームは住みながらできる」という意見が上がっていることから、「サクッと断熱工事を終わらせたいから外張り断熱リフォームで」という方もいますが、外張り断熱リフォームは足場の組み立てなども必要な大規模リフォームです。

それなりのコストと日程の確保が必要ですし、やはり作業者の出入りや作業音が気になるという場合は仮住まいも検討する必要があります。

高断熱化に欠かせない「気流止め」とは?

断熱リフォームをする際は、断熱材を入れる・貼り付けるだけでなく、「気流止め」も非常に重要な工事となります。

気流止めとは、床下や壁内、小屋裏などの空間内で不要な空気の流れが発生しないようにする施工のことで、高気密・高断熱住宅を実現するために欠かせない工事です。特に壁の下端の床や土台との取合い、また上端の天井との取合いなどが壁体内に空気が入る原因となる部分ですので、しっかりと気流止めを行っていきます。

▼気流止めの無い壁は床から天井まで外気が抜けます。

気流止めのない壁

【お客様の声】家を断熱化することで得られる効果は?

次に、家を断熱化することで得られる効果についてご紹介します。

断熱による効果①:快適性が向上する

断熱による効果は、とにかく快適になることです。

例えば、冬場、浴室と脱衣所の寒さでお困りだったお客様からは、下記のような嬉しいお声を頂戴しております。

【断熱リフォーム(浴室・脱衣所)をされたお客様の声】

  • 浴槽からの湯気で浴室の暖かさがキープされる
  • 浴室の床に一度お湯をかけるだけで床が温まり冷えない
  • ドライヤーを数分使用しただけで室温が上昇する
  • 翌日でも残り湯が温かいので洗濯で使うことができる

上記は冬の寒さに対する効果ですが、夏場は反対に屋外からの熱の侵入が防げるため、涼しく快適に過ごすことができます。

断熱による効果②:光熱費が削減できる

上記のように、断熱化のメリットは冷暖房を必要以上に使わずとも快適な暮らしが実現できることですが、同時に、省エネ・光熱費削減にもつながります。

新築・リフォームする際に、「断熱性能に対してどれだけ費用をかけるべきか」「費用をかけただけの効果が得られるのか?」といった点は悩ましいところですが、ぜひライフサイクルコスト※にも目を向けてみてください。

私たち旭ホームズでは新築・リフォーム問わず、しっかりとライフサイクルコストのシミュレーションを行い、施主様の将来の不安が少しでも解消されるようにとご提案をさせていただいております。

※住宅におけるライフサイクルコストとは、住宅を建設してから解体するまでの間に発生するすべての費用のことを指します。

【ライフサイクルコストの例】

  • 土地代や建築費など最初にかかる初期費用
  • 光熱費や修繕費などのランニングコスト
  • 設備機器の交換などにかかる費用
  • 解体や敷地の原状回復にかかる費用

家の断熱化で何より大切なのは「施工品質」

今回は、家を断熱化する方法についてご紹介しました。

家を断熱化する際は、部材のメーカーや製品、工法、断熱材など、様々な選択肢がありますが、やはり一番大切なことは確かな技術とノウハウです。いくら良い製品・断熱材を使用しても、丁寧で高品質な施工がなされていないと、断熱材の効果が100%発揮されないからです。

また、「簡単・省施工・低コスト」なリフォームのパッケージ商品は大変魅力的に感じますが、実際はそのような施工は少なく、妥協のない丁寧な施工が必要かと思っています。

私たち旭ホームズでは、営業・工事・コーディネーターなど社員全員が集まって、細かな指摘を全員で出し合いながら、指摘を前向きに捉えて品質確保・品質向上に努めています。ご協力いただく施主様はもちろん、工事に携わる大工さんや職人さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

「どのような断熱方法があるのか詳しく知りたい」「実際に高断熱・高気密な住宅を体験してみたい」という方は、ぜひお気軽にモデルハウスまでお立ち寄りください。

旭ホームズの高断熱仕様

広島で新築・リフォームをするなら旭ホームズへ

広島で新築・リフォームをするなら旭ホームズへ

木の家が持つ素材や素地を生かし、その土地の持つ要素を生かして設計し、末永く素晴らしい暮らしができる家作り。それが旭ホームズのこだわりです。

広島近郊で、高断熱・高気密な注文住宅をお考えの方や、性能向上リノベーションを検討されている方は、ぜひ一度、旭ホームズのモデルハウスへお立ち寄りください。

所在地〒731-5101広島県広島市佐伯区五月が丘2丁目8
定休日日・祝・水
※事前のご予約があればご見学はいつでも可能です。
※お休みの3日前までのご予約をお願いいたします。

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