2021年7月4日

木造住宅の軒の重要性を書きました。

  • スタッフブログ

軒先の重要性

土日に新規のお客様にモデルハウスのご見学をして頂きました。

その中でお家の軒先のお話をさせて頂く事がございました。

ちょうど今の時期から夏の後半にかけては軒先は日射を遮るものとして活用が可能です。
真南向きですとその効果は大きいのですが、東西に建物が大きく振ってしまうと効果は少なくなりますが軒先にすだれを下げたりする事で窓からの日射熱の取得を抑える事ができます。

LIXILさんのホームページから引用
LIXILさんのホームページから引用

プラス今回は外壁の保護の観点で軒先の重要性のお話をさせて頂きました。

最近ではBOX型のデザイン住宅をよく見ますが、BOX型の住宅の場合、雨が直接外壁に当たり、窓からの漏水、またはバルコニーの笠木部分からの漏水リスクが高くなると思います。

それを避けるために高性能な外壁材(光触媒とかコーキングレスの四方あいじゃくり製品など)や屋根材を使いますというご提案を受けた方のお話をよく聞かせて頂きます。

であれば単純に設計として軒を伸ばし、メンテナンスのできる外壁材にする事でコストダウンとメンテナンス性が上がるのではないかと思います。

以前、日経ホームビルダーで『それでもやる?軒ゼロ住宅』という特集がありました。

日本人は先人の時代から建物の軒の重要性を理解しており、神社仏閣など現在でも残っている古い建物のほとんどは軒先の長い日本建築です。

軒の長さだけが建物の劣化を決めるわけではありませんが、昔の真壁作りのお家はできるだけ直接外壁に雨が当たらない様に工夫して建築していた事は間違いありません。

この様に日本の四季と雨や日射などと軒先の関係は建築物を建てる上でとても大切な関係でした。

現在では軒の無いお家を良く見ますが、基本に忠実に設計するのであれば、特に真南向きの方向が敷地内であれば軒先をある程度長く確保する事は劣化対策や日射遮蔽の上では良い事の方が多いです。
デメリットも少ないので私たちの会社ではほぼ軒先を確保したお家が施工例として多いと思います。

敷地の制限があったり、デザイン上どうしても箱型が良いという方もいらっしゃると思います。

注文住宅はクライアントのご要望で作り上げていく部分がほとんどですが、私たちの会社では事前に軒先の重要性をお話してプランニングをしております。
劣化を抑え、日射の抑制効果が期待できる軒を一度気にしてみて下さい。

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