2024年12月2日

DRとは?

  • スタッフブログ

上げDRと下げDR

みなさん、DRはご存じでしょうか?

DR(ディマンド・リスポンス)と言いますが、今後電力の需要と供給において大切な仕組みとなる事なので覚えておくと良いと思います。

デマンド・リスポンスとは?(以下、経済産業省 資源エネルギー庁からの抜粋)

私たちの生活に欠かせない電気を安定して供給するためには、電気をつくる量(供給)と電気の消費量(需要)が同じ時に同じ量になっている必要があります。

これらの量が常に一致していないと、電気の品質(周波数)が乱れてしまい、電気の供給を正常に行うことができなくなってしまいます。

電力会社は、この電力の需給バランスを一定にするために、あらかじめ作成した発電計画をベースにしつつ、刻々と変動する電力需給に合わせて発電量を変え、供給する電力量を需要と一致させ続ける努力をしています。

しかし、電気は貯めることができないため、急な需要の増加に備えて電気をあらかじめ蓄えて用意しておくことはできません。

その日その時に使う電気は毎日生産し、必要になった都度供給しなければならないのです(開発が進んでいる蓄電池でも、電気を大量に蓄えるには相当の量の蓄電池を確保する必要があります)。

さらに、供給側には、電力需給バランスに急な変動をもたらしてしまうリスク要因が存在しています。

たとえば、太陽光や風力など再生可能エネルギー(再エネ)の供給量は、天候などさまざまな条件によって変動しますが、近年の再エネの導入拡大によってこの変動量が増加しています。

需要が多い時期には電力需給がひっ迫する一方、需要が少ない時期には供給が過剰になり、再エネ由来の電気が余ることもあります。

どこかの発電所や送配電線が急なトラブルで電気を送れなくなり、電力需給バランスを狂わせてしまう場合もあります。

こうした状況を背景として、エネルギーの需要側が、供給状況に応じて賢く消費パターンを変化させるDRの重要性が高まっているのです。

DRは、全体の電力需給バランスの改善に資するだけでなく、電力使用量を抑えることで、高騰するLNGスポット市場での追加購入量を減らすことができるため、日本全体として、発電のための燃料調達コストを抑制できるというメリットがあります。

さらに、再エネの導入拡大によって電力供給が過剰となっているタイミングでは、DRにより需要時間帯をシフトすることで、再エネ由来の電力を有効に使うこともできます。

また、ご家庭や企業といった、電気の需要家の皆様にとっては、電気料金の負担抑制に加え、(インセンティブ型DRの場合)電力会社からの報酬が得られるというメリットがあります。

電気を賢く効率的に使用するDRは、日本全体(マクロ)にとっても、個別の需要家の皆様(ミクロ)にとっても、いずれにもメリットのある、重要な取組と言えるでしょう。


今後、DRが加速してくると電力供給が過剰な時は単価が安くなるので家庭のエネルギーを貯め、需給がひっ迫して単価が高い場合は蓄電池やEVなどの電力を活用する時代が来ます。

AIなどを活用して電力需給をリアルタイムで確認しながら蓄電や放電をするシステムも出ています。

今後のDRの動向も住宅業界の省エネ化と合わせて注目していく必要があると思います。

皆さんもDRに注目して下さい。

    ブログ

    旭ホームズのスタッフの日常や建設中の物件などをご紹介しています。

    無料会員登録

    無料会員登録

    家づくりの資料や会員様限定のプラン集など
    会員だけのお得な情報を配信中!