拝啓
私が社員の皆さんに手紙を書き始めてから今月で200回となりました。
毎月感じたことを思いつくまま書いてきました。
それが自分の意思や自分自身を伝えるコミュニケーションのスキルアップになったのだと思っています。
今、私は64才になっていますが書き始めの16年半前は47才でした。
どんな小さなことでもやると決めたらとことんやり続けましょう。
継続は力なりです。
それがいつか大きな力になりますから・・・・・!
”呉・松山フェリー運航停止”
今日、6月30日で呉・松山フェリーが廃航になる。
昭和21年国鉄連絡船から合計60年以上、呉市阿賀港から松山市堀江港を結んでいた。
戦後愛媛県松山市周辺から多くの人々が広島県呉市に向かった。
呉市は造船景気にわいていた時代だった。
その連絡船は就職、進学、結婚などの夢も同時に運んでいたに違いない。
現在の呉・松山フェリーの料金は普通車9000円、旅客運賃は一人1600円。
阿賀〜堀江間 約38km、所要時間1時間50分1日9往復していた。
陸・海・空とも時代の需要が変化する中、今まではこの航路も微妙なバランスを保ってきた。
しかしここに来て高速自動車道ETC搭載車の土曜、日曜、祝祭日『1000円』走り放題がこの小さなフェリー航路を直撃した。
私も松山商科大学(昭和39年〜43年)の学生時代に何度か利用したことがある。
国鉄連絡船だったので他の航路より運賃が安かったと思う。
しかしその料金がいくらだったかは今、覚えていない。
さみしいが時代は確実に変化しているのだと感じさせる呉・松山フェリー運航停止の知らせである。
敬具
平成21年6月30日
旭ホームズ株式会社
社長 桝 卓雄