優しい木の住まいに掲載された長期優良住宅の施工例

以前お住いのお家は築50年以上の木造のお家でした。お庭を囲む様に建てられたお家は和風の住宅で周辺環境はとても良いお家でした。その反面、湿気や暑さ寒さは厳しいお家でした。なので建て替えを検討しよう色々なビルダーさんのモデルハウスを見学されていました。

 

Ａ様とお施主様とは以前からお付き合いのありましたが、趣味をきっかけに訪れた社長宅の温かさと自然素材の良さに驚かれ、当社へ建て替えのプランのご依頼を頂きました。

 

建築段階から長期優良住宅での建築をご提案し、補助金活用も当初から計画しました。耐震等級は３を確保し、省エネ等級は2020年基準をクリアした上で当該地域の２ランク上の断熱性能、省エネ性能を確保しました。

 

設計のポイントはお庭を生かしながら、パッシブに設計する事でした。既存の和風庭園はほとんど手を加えず、建物の方の寸法を調整しながら配置、規模を決めていきました。また南面にお庭がくるので、景色を楽しめる事、日射を程よく確保する事、西日を遮る事等が要求されました。

 

そこで考えたのがＬ字型のお家です。お庭を取り囲む様に配置し、東面に朝陽をしっかり浴びられる様にダイニングとキッチンを配置し、南面にはリビングと客間の和室を配置しました。客間の和室とリビングは大きな造作の引き込み戸で仕切れるようにし、普段は全開にする事で大きなLDKを確保できる様にしました。また日射対策は大きな下屋根の庇で対応しました。和室には引き込みの障子を設置して開口部のレイヤーを重ねられる様に工夫しています。

 

室内はタモの床材と壁紙は紙布クロスの『素の色』を採用しました。紙布クロスは湿気を吸放出するので湿気対策には適しています。無垢の床材も湿気対策になります。

 

造作家具や建具など手仕事も沢山加えて作り上げた健康で快適で省エネルギーな『終の棲家』です。

 

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