優しい木の住まいに掲載された長期優良住宅の施工例

J様とのご縁は大工さんからのご紹介でした。

 

ご友人の結婚式の時にお会いしたお施主様と大工さんは自然とJ様のご自宅の建築の話になり、『どこか良い工務店知らない？？』とお聞きした事から当社とのご縁を頂きました。

 

大工さんと当社の繋がりは当社の名藤と大工さんが高校の野球部の先輩・後輩という間柄でした。名藤の物件の施工を大工さんがしていたご縁から当社へのご相談につながりました。

 

建築前は地区30年以上の平屋が建っておりましたが、隙間風が吹き、冬は寒くご家族5人の暮らしには手狭になっている状況でした。しかしお施主様ご夫婦はご両親が残されたこの平屋のお家に愛着があり、単純に壊して建て替えという感じのご要望ではありませんでした。

 

解体前にご友人の大工さんと現場に伺い、再利用できそうな材料を先に取り外しました。倉庫に一時保管させて頂き建築工事の時に再利用する事をご提案しました。

 

新しい建物のご要望は明るく、冬は暖かく、夏は風がたくさん入る設計で、無垢材や自然素材を生かしたお家にしたいというご要望がありました。

 

建築地は町中の土地でしたが真南向きで南面に建物が無いという都会にポッカリ開いたオアシスの様な敷地でした。冬の日射取得に持って来いの場所でしたが町中特有の準防火地域という規制を受けており、何も考えずに窓設計をすると樹脂サッシの金額が高くなったり、防火戸に対応しない窓があったりと開口部に気を使う土地でした。規制のラインをうまくかわして防火戸にしなくても良い部分を利用して南面にはとても大きな開口を設置して冬の日射取得をできる様にしました。もちろん夏の日射遮蔽も考慮して庇をしっかりと確保もしております。

 

また夏は冷房よりも風を取り入れたいという事でしたので、風向きをチェックし、風が吹き溜まる様な場所をお作りしました。おかげで外気温がそこまで高くない時期は採風のみで暑さを凌げるとの事でした。

 

また気密性能も0.3c㎡/㎡と高気密を確保し、断熱性もUa値0.48と高断熱住宅です。長期優良住宅の認定も受け、地域型住宅グリーン化事業の採択も受けて補助金を頂きました。

 

インテリアや外部のデザインもこだわりの仕事をさせて頂き、床は無垢のナラ材、1階の壁は漆喰塗り、2階は紙布クロス、外壁は塗り壁、一部木製サッシを採用しております。

 

以前のお家でお気に入りだった建具のデザインを取り入れた室内建具も製作しました。家具工事も造作でお作りして製作はこちらもお施主様のご友人で当社のOBのお施主様である家具屋さんに製作して頂きました。

 

たくさんのご縁でつながったこちらのJ様邸は優しい木の住まいの表紙にも採用され、当社としても思い出深いお家になりました。

 

施工例写真はこちらからご覧下さい。