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既存住宅の断熱改修工事についてポイント 高断熱窓のポイント
2019-07-04
カテゴリ:広島,現場,リフォーム,リノベーション,名藤,高気密・高断熱,性能向上リノベーション,耐震改修,断熱改修,断熱性能の事,窓の事,不動産,中古住宅,インスペクション
チェック
名藤です。
前回までは断熱材の施工の事について書かせて頂きましたが、
今週は窓の断熱改修についてです。
先週お話し床や壁、天井、屋根の断熱施工はお家の中では大きな面積を占める部分の断熱工事なのでそれなりにコストも掛かり、そのコストに関する断熱効果も期待できる工事です。
今回の窓はコストに関する効果がどうかと言うと、
超コストパフォーマンスの良い断熱工事です!
今回の現場でこんな計算をしてみました。
前回のブログで書きました建物の断熱性能の計算です。非常に分かりにくいのですが数字で表さないと性能向上が分かりにくいので計算しますね。
前回のブログで書きました建物の断熱性能の計算です。非常に分かりにくいのですが数字で表さないと性能向上が分かりにくいので計算しますね。
改修前は前回同様改修前の建物の断熱性能です。
改修後の数値は床、壁、天井の断熱材を入れて窓は交換せずにそのままとした場合の性能です。
改修後の数値は床、壁、天井の断熱材を入れて窓は交換せずにそのままとした場合の性能です。
【断熱性能】
平成28年基準で試算
〇改修前
外皮平均熱貫流率 Ua値=1.23(判定NG)
冷房期の外皮平均日射熱取得率 ηAC値=3.0(判定NG)
↓
〇窓はそのままで床・外壁・屋根のみ断熱材施工した場合
外皮平均熱貫流率 Ua値=0.89(判定NG)
冷房期の外皮平均日射熱取得率 ηAC値=2.3(判定OK)
外皮平均熱貫流率 Ua値=1.23(判定NG)
冷房期の外皮平均日射熱取得率 ηAC値=3.0(判定NG)
↓
〇窓はそのままで床・外壁・屋根のみ断熱材施工した場合
外皮平均熱貫流率 Ua値=0.89(判定NG)
冷房期の外皮平均日射熱取得率 ηAC値=2.3(判定OK)
前回のブログで書きましたが床、壁、天井の断熱材の厚みや性能は現在も省エネ基準と同じかそれ以上の性能を確保できる仕様にしております。それでも計算上は現在の基準のUA値と比べるとNGになりました。
窓を高断熱の樹脂窓と2重サッシに交換した場合は、前回のブログでも書きましたが、
【断熱性能】
↓
〇窓交換、2重化、床・外壁・天井の断熱材施工
外皮平均熱貫流率 Ua値=0.50(判定OK)
冷房期の外皮平均日射熱取得率 ηAC値=1.6(判定OK)
外皮平均熱貫流率 Ua値=0.50(判定OK)
冷房期の外皮平均日射熱取得率 ηAC値=1.6(判定OK)
ではコスト面での効果はどうかというと、
床・壁・天井断熱材費用 約500,000(施工費別途)
外皮面積=263.353㎡
Ua値改善=0.34
外皮面積=263.353㎡
Ua値改善=0.34
断熱窓費用 約700,000(施工費別途)
窓面積=24.377㎡
Ua値改善=0.39
断熱材の外皮面積(床、壁、天井)の面積は窓面積の約10倍になりますがUa値の改善は窓の断熱化の方が効果が高いです。
コスト的には窓の方が1.4倍ほど高い金額になっていますが10分の1の面積で高断熱化の寄与する割合はかなり高い事が分かります。
以上の結果を見て分かるように窓の高断熱化は断熱効果を得るのにとても重要です。
なぜなら住宅のエネルギーが漏れたり、入ったりしやすい場所の中で窓は夏、冬共に第1位だからです。
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2階もインナーサッシを施工します。商品はYKKapさんのプラマードUでガラスはペアガラスを施工します。
省エネ住宅の新築、リフォームにおいて窓の断熱化はマストです。
断熱の数値だけではなく、冬の窓近辺の寒さの原因であるコールドドラフト現象を抑え、結露も抑えてくれます。
窓の断熱化無くして性能向上無しです。
次回はこちらの中古住宅の購入までの流れを書こうと思います。
賢く、安全に中古住宅を購入するためのポイントを書いていこうと思いますのでお楽しみに。
賢く、安全に中古住宅を購入するためのポイントを書いていこうと思いますのでお楽しみに。
以上、名藤でした。